AISIN GROUP

製造工程

process

ASAMACHAN no NAZE NANI PISTON!

ピストンに求められる品質

ピストンは熱・摩擦・衝撃など過酷な条件下でも機能を発揮できる品質が求められます。
浅間ピストンでは、世界に誇れる技術と情熱で、ピストンを造っています!

熱・衝撃・摩擦とピストンは常に酷使されている! シリンダーの中でピストンは高速で運動します。車のタコメーターを見ると「×1000rpm」という表示があります。 これは、針が示す数字を千倍しただけ、エンジンが一分間に回転する事を表しています。

 例えば針が「3」を指している時は、一分間に3000回転していることになるのです。 タコメーターの表す数字の分だけエンジンの中でピストンは往復運動を繰り返しています。

 エンジンの中で混合気が爆発すると、ピストンヘッドには250~300度(℃)位の熱が加わり、瞬間的に数トンの力が加わります。 その熱や力によってピストンは膨張や収縮を繰り返します。

 ピストンはシリンダーという円柱の筒の中で動きますので、シリンダー壁との間で摩擦が生じます。 また、シリンダーの中でまっすぐに往復運動するのではなく、応力により「首振り現象」が生じて、シリンダー壁を叩くような動作をします。
※ピストンとシリンダーの間には、一定のクリアランス(隙間)があるので、首振り現象起こるのです。

 このように、ピストンはエンジンの中で最も過酷な状況にさらされている部品なのですが、例えば自動車が何十万キロ走行しようと、何十年使われ続けようともビクともしない高い耐久性・信頼性が要求されるのです。

誇り、歴史、未来。

エンジンが使用される自然環境は熱帯から零下の世界と、地球全域に及びます。 そのような中でピストンは極度な高熱に耐え、正確な高速運動が求められます。 過酷な条件下でも、当り前のように動くピストン。 それは私たちの誇りであり、歴史であり、私たちの新しい可能性を示してくれます。

エンジンの可能性を求めて

 エンジン。それは言うまでもなく車の心臓部です。 当社は、そのエンジンに使用されるピストンを生産しています。 重要部品であるがゆえに求められる品質、精度は高く、素材から全工程において、長年蓄積したノウハウと技術を多彩に注ぎ込んでいます。 モータリゼーションの長い歴史の中で、高品質とコストダウン、そして多様化するニーズに、先進の生産システムを持ってしなやかに応え続ける浅間ピストン。

 新しい時代の新しい技術は人間だけを対象にしていません。 自然環境に恵まれた信州から地球全体を視野に入れ、私たちの挑戦は今日も続きます。

ピストンの出来るまで!

金属を溶解し、出荷するまでの感動ストーリー!

製造工程マンガ1 COPYRIGHT (C) ASAMA PISTON CO.,LTD.

製造工程マンガ2 COPYRIGHT (C) ASAMA PISTON CO.,LTD.

ピストン製造工程
溶解 アルミ合金を炉で溶解し、品質処理を行って成形工程に溶湯を供給します。
成形 溶湯を鋳造機を駆使して金型に注湯し、凝固させてピストン素材を成形します。
熱処理 成形した素材を適当な加熱や冷却を行って、アルミの性質を改善し、品質上求められる強度、硬さに調整します。
加工 ピストン素材を精密旋盤を使って、内径、リング溝、ピン孔、外径仕上等の工程をミクロン単位の精度で切削加工を行います。
表面処理 ピストンの表面にズズの被膜をコーティングします。
リングセット ピストンの加工完成品のリング溝にピストンリングを装填します。
検査 図面や加工指示書どおりに製品が作られているかをチェックします。
出荷 定められた通函と梱包材を使用して梱包し、出荷します。

用途によるピストンの大きさと形の比較

 ピストンは用途により、大きさも形も異なります。

ピストンの比較図

私たち浅間ピストンでは、お客様のニーズに合わせて様々なサイズ/形状のピストンを作っています。
大量生産が可能な工業製品等と違い、ピストン製造には高度な技術が必要となります。
当社では長年にわたるノウハウの蓄積を元に、他機種・小ロット生産にも対応出来る体制を整え、世界中のお客様からのご要望にお応えしております。

設備と工場

 現在、ピストンは軽量で強度のあるアルミニウム合金を主力素材としています。 溶解から始まり成形、熱処理、切削加工、表面処理、リングセットと続く、その工程を独創的な生産システムで一貫生産。 最終の検査はもちろん各工程での検品、検査体制を整え、品質第一としています。

 また、すべてのセクションで、常にコストパフォーマンスを図り最新鋭機の導入と技術開発に努めています。

 ※工場内のラインは少量多種のご注文にも素早く対応出来るよう、ライン用機械を自ら製作するなど、独自の製造ノウハウを持ったスタッフが万全の体制で作業にあたっています。

主な設備

第1工場・第2工場の成型・加工セクション及び表面処理・出荷セクション

成形工場と加工工場を各2箇所に設け、量産と効率化を図っています。

工場配置図

成形・加工・検査・出荷までをトータルに!

成形セクションと加工セクションには、それぞれ成形検査室と加工検査室を設置し、製造製品の検査をしています。 検査によって得られた情報を次の新たな製品の製造に活かすことは、精度の高い製品を安定的に出荷する事に繋がります。
※工場内の配置は、扱う製品によってラインを変更しますので、常に上図のようになっているとは限りません。
※急なお客様のご要望にも対応可能なように、素早くラインの配置を変更出来る工場環境を整えています。

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